2024年7月16日にリリースされたWordPress 6.6。このバージョンでは、特にGutenbergエディターの強化とパフォーマンスの向上が期待されています。新機能や改良点について紹介します。
WordPress 6.6が登場！新機能と改良点を徹底解説
- グリッドレイアウトの導入:
WordPress 6.6では、グループブロックに「グリッドレイアウト」オプションが追加されます。これにより、コンテンツを自動的にまたは手動でグリッド形式に配置でき、デザインの幅が広がります。商品のカタログや写真ギャラリーを作成する際に非常に便利です。自動モードでは各アイテムの最小幅を基に行と列を自動生成し、手動モードでは正確な列数を指定できます。 - セクションスタイルでデザインを簡単に統一:
複数のブロックに対して一括でスタイルを適用できる「セクションスタイル」機能が追加されました。これにより、ウェブサイト全体で統一感のあるデザインを簡単に実現できます。ブログの各セクションに異なる背景色やフォントスタイルを適用することができます。 - パターン管理の改善:
クラシックテーマでもパターン管理が可能になり、サイトのどこにでも簡単にデザインパターンを挿入できるようになります。よく使うボタンやフォームのデザインを保存しておき、必要なときにすぐに使えるようになります。よく使うレシピカードのデザインを保存しておき、他の投稿で簡単に利用できます。 - フォントライブラリの強化:
フォントライブラリがさらに使いやすくなり、バグ修正や機能改善が行われました。これにより、サイトのタイポグラフィをより柔軟にカスタマイズできるようになります。新しいフォントの追加や既存のフォントの改善が含まれています。 - インタラクティビティAPIの改良:
フロントエンドでのブロックのインタラクティブ性を向上させるAPIが強化されました。デバッグツールやエラーレポート機能が追加され、開発者はより高度なインタラクティブ機能を簡単に実装できるようになります。これにより、ユーザーはよりリッチなインタラクティブ体験を享受できます。 - 新しい公開フロー:
WordPress 6.6では、投稿エディターとサイトエディターの体験が統一され、シームレスな作業が可能になります。投稿エディターでの執筆とサイトエディターでのページ作成が同じ感覚で行えるようになります。これにより、ユーザーは一貫したエディタ体験を得ることができます。 - スタイルバリエーションの拡充:
スタイルバリエーション機能が強化され、テーマに組み込まれたカラーパレットやタイポグラフィスタイルセットを使用して、デザインオプションが広がります。これにより、テーマの外観をカスタマイズするための新しい方法が提供されます。 - パフォーマンスの向上:
WordPress 6.6では、テンプレートの読み込み時間の短縮やキャッシングの改善など、様々なパフォーマンス向上が行われています。例えば、テーマ.jsonやブロックテンプレートのキャッシュが改善され、サイトのパフォーマンスが向上します。また、エディターのパフォーマンスも向上し、よりスムーズな編集体験が可能になります。 - テストとバグ報告の重要性:
新しいバージョンがリリースされる前に、ユーザーのテストとフィードバックが非常に重要です。WordPress 6.6のリリース候補版（RC）は既に公開されており、ユーザーはテストを行い、問題を報告することが推奨されています。これにより、最終リリース前にバグが修正され、安定したリリースが実現します。 - インタラクティビティAPIの改良:
フロントエンドでのブロックのインタラクティブ性を向上させるAPIが強化されました。デバッグツールやエラーレポート機能が追加され、開発者はより高度なインタラクティブ機能を簡単に実装できるようになります。これにより、ユーザーはよりリッチなインタラクティブ体験を享受できます。
WordPress 6.6は、ブログやウェブサイトをさらに使いやすく、美しくするための新機能が満載です。グリッドレイアウト、セクションスタイル、パターン管理の改善など、多くの新機能が追加され、デザインの幅が広がります。パフォーマンスの向上やインタラクティビティAPIの改良により、ユーザー体験も向上します。ぜひ、この最新バージョンをチェックして、あなたのサイトをアップデートしてみてください。
【Wordpress リリース情報】
https://wordpress.org/news/2024/07/dorsey/
WordPress 6.6.1
WordPress 6.6.1は、コアに7つ、ブロックエディターに9つのバグ修正を含むメンテナンスリリースです。
自動バックグラウンド更新をサポートするサイトでは、更新プロセスが自動的に開始されます。
手動で更新する場合は、ダッシュボードの「更新」をクリックしてください。
主な変更点：
- コアに関する7つのバグ修正
- ブロックエディターに関する9つのバグ修正
なお、次の大きなリリースである「WordPress 6.7」は2024年11月に予定されています。
詳細は、以下のWordPress公式リリースページで確認できます。
https://wordpress.org/news/2024/07/wordpress-6-6-1-maintenance-release/
追記：WordPress 6.6.2
WordPress 6.6.2は、コアに15のバグ修正と、ブロックエディターに11のバグ修正を含むメンテナンスリリースです。
自動バックグラウンド更新をサポートするサイトでは、更新プロセスが自動的に開始されます。
手動で更新する場合は、ダッシュボードの「更新」をクリックしてください。
主な変更点：
- コアに関する15のバグ修正
- ブロックエディターに関する11のバグ修正（例：CSS特異性による予期しないスタイル変更の修正）
なお、次の大きなリリースである「WordPress 6.7」は2024年11月に予定されています。
詳細は、以下のWordPress公式リリースページで確認できます。
https://wordpress.org/news/2024/09/wordpress-6-6-2-maintenance-release/
